キャッシュカード1枚で、お金の出し入れから振り込みまでできるのはとても便利だが、他人のカードを不正に使用して現金をだましとるという犯罪も増加している。しかも、最近は不正使用された本人が気づかないことさえあるというから要注意である。自分のキャッシュカードが不正使用されているのにどうして気づかないのかというと、自分の手元にカードがあるからだ。現物が目の前に置かれていれば、盗まれたとは思わないだろう。これはスキミングとよばれる方法で、要はキャッシュカードの磁気記録情報を不正に読みだし、そのコピーをつくる。そして、コピーした情報をまったく別のカードに読み込ませ、あたかも本人がつかっているようなふりをして、口座から現金を引き出したり、自分の口座に振り込んだりしてしまうという犯罪だ。ほかに、銀行のATMに小型カメラを設置して盗撮し、カードの番号や暗証番号を盗み見るといった手口もある。こうした現実をふまえると、もしかしたら明日はあなた自身が被害にあわないともかぎらない。
両親から教わったり、何気なくやってしまう対処法でも医学的に考えると間違っていることがある。鼻血ではどうだろうか。大抵の場合、鼻血が出たらまず、あお向けになって鼻にティッシュをつめる。実はこの処置も間違っているのだ。あお向けになると、血液が喉にまわって、胃にはいってしまうことになる。これは、後に嘔吐の原因となる。病的な鼻血でないかぎり鼻の入り口の毛細血管が破れて出血している場合がほとんどだ。鼻血が出たら、まず、小鼻をつまむなどして止血をする。時間がたてば、出血は必ずとまる。極論をいえば、下をむいて血液を流しっぱなしにしておいても大丈夫なのだ。ティッシュ等で鼻栓をするときには、清潔なものを圧迫止血のために使用するようにする。鼻栓は、鼻血がとまったとしても、すぐに引き抜いてはいけない。せっかくできた凝固血液、いわゆるかさぶたが鼻栓と一緒にとれてしまうからだ。鼻栓をとるときには、ある程度の時間がたってから、ゆっくりと引き抜くようにしたい。転んで膝にすり傷をつくった。つばをつければ消毒になると教わって、幼い頃、実際に実行していた人も多いだろう。しかし、これも問題がある行為なのだ。つば、つまり唾液だが、確かに口の中の消毒という作用は持つ酵素を含むものの、一方でむし歯、歯肉炎などをおこす雑菌も多く存在するのでそうきれいとはいえない。こんなときは、大量の水を使って皮膚についた泥やごみ、雑菌を洗い流すことが先決だ。ただ、お母さんのつばには、痛みを取り除くおまじない効果もあるというので一概に否定できないが……。とにかく、ごみや泥を取り除くことが先決だ。
フランスやイギリスなどヨーロッパの国では、食事はナイフとフォークが基本です。ここでは食事の間中、「常にナイフは右手、フォークは左手」というスタイルが一般的です。当然、肉料理のときも、そのスタイルで通すわけです。右手のナイフで一口大に切って左手のフォークで食べる、肉を全部食べ終わるまで、このやり方を繰り返すのです。アメリカでは食事の間中、ナイフとフォークを持ち替えて食べる人が多いようです。右手のナイフで肉を切って、右手にフォークを持ち替えて、右手で食べる、このやり方を繰り返します。日本では西洋料理で肉などを食べるときは、右手にナイフ、左手にフォークを持ち、肉を全部切ってからナイフを置き、フォークを右手に持ち替えて食べる、という食べ方の人が多いようです。いずれのやり方も間違いというわけではなく、それぞれの習慣ということになります。しかし、西洋式のマナーでは、肉料理は食べるときに一切れずつ切って食べるのが原則です。食べる前に全部切り分けないのです。それは、肉を切り置きすると、すぐにおいしい肉汁が流れ出してしまったり、肉が冷めてしまったりするからです。せっかく料理人が最もおいしい加減で提供したのに、切り分けて置いておくと、肉の味が落ちてしまうという理由からなのです。ですから、ナイフとフォークをうまく使える人は、両手にナイフとフォークを持ったまま、切りながら食べるほうがおいしく味わえます。切るときは肉の左端から順に一口大に切って食べます。しかし、慣れない人は、全部切り分けてから食べてもマナー違反にはなりません。肉料理でも骨付き肉だけは手で持ってかぶりついてもよいのです。ただし、肉部分をナイフで切って食べて、骨に近い部分だけが残ったら手に持って食べるのが、スマートです。これなら肉の最もおいしい骨近くの部分まで味わうことができます。肉料理のときに最も注意したいことは、ナイフやフォークが皿と触れ合う音が大きくなりやすいということですので、この点に気をつけましょう。
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